Ubuntu 12.04 に Haskell Platform をインストールする

さて、巷で噂のすごいH本こと『すごいHaskellたのしく学ぼう!』を買ってきたので早速環境構築からやってみます。が、この本、「Haskell Platformをダウンロードするのがベストです」と教えてくれるだけで、インストール方法については公式サイトを見よと丸投げするだけなんですね。やってみるといろいろやらなきゃいけないことがあったのでその辺を備忘録的にまとめておきます。
タイトルにも書きましたが、前提とする環境はUbuntu 12.04です。

1. GHCをインストールする

Haskell Platformは、それ自身がHaskellに依存して書かれているので、コンパイルするためにHaskellの実行環境であるGHC(Glasgow Haskell Compiler)が必要になりますのでまずこれを入れましょう。

# 依存関係のインストール。libgmp3c2は./configureするときに、libgmp-devはghciに必要。
sudo apt-get install libgmp-dev libgmp3c2

wget http://www.haskell.org/ghc/dist/7.4.2/ghc-7.4.2-i386-unknown-linux.tar.bz2
tar xf ghc-7.4.2-i386-unknown-linux.tar.bz2
cd ghc-7.4.2
./configure --prefix=/usr/local/ghc --bindir=/usr/local/bin
sudo make install

いつもどおり ./configure && make && make install なんだと思ってたのですが、./configureするとmake不要だからそのままmake installしなさいと指示されます。試しにmakeしてみると、「ちゃんとmake installしなさいと言ったはずですけど?」というエラーメッセージが表示されました。

ghcとかghciとかコマンドを打って、正常にインストールされていることを確認します。

2. Haskell Platformをインストールする。

GHCをインストールできたので、Haskell Platformをコンパイルできます。

# 依存関係
sudo apt-get install freeglut3-dev

# 現時点の最新版はこれ。都度、http://www.haskell.org/platform/linux.htmlを確認のこと。
wget http://lambda.haskell.org/platform/download/2012.4.0.0/haskell-platform-2012.4.0.0.tar.gz
tar xf haskell-platform-2012.4.0.0.tar.gz
cd haskell-platform-2012.4.0.0
./configure --prefix=/usr/local/haskell --bindir=/usr/local/bin
# こっちはmakeが必要。
make
sudo make install

今回は、ghciコマンドを打っても単体GHCをインストールした時と表示が変わらないので、正常にインストールされたかどうかはmake installのログメッセージで確認するしかありません。

これでHaskell Platformをインストールできたので、あとは勉強有るのみです。

※補:単体GHCは7.6.2が最新版ですが、Haskell Platformに含まれているのはGHC7.4.2になります。メーリングリストでは「特別な理由がなければ、無理して最新版を使わずに」と呼びかけられています。
https://groups.google.com/forum/#!topic/haskell-jp/xxTfcixkCEQ